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『メモの魔力 The Magic of Memos』感想

読みました。

メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)

メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)

読むきっかけ

  • 会社で話題になっていた
  • ITエンジニア本大賞にもノミネートされていたため気になった
  • kindle unlimitedにあったので

内容

  1. まず何より大切な理由が、この残酷なまでに時間が限られている人生という旅の中で、「より本質的なことに少しでも多くの時間を割くため」です。 本質とは何かというと、コピーではなく創造、代替可能物ではなく代替不可能物、ということ。つまり、クリエイティブで新たな知的生産につながる思考や、自分にしか思いつかないような代替不可能性の高い思考。これら価値のある本質的思考に1秒でも多く時間を割くために、メモをしているのです。
  2. 左側のページに書くのは、「ファクト」。つまり、どこかで見聞きした、客観的な事実を書きます。何か自分の琴線に触れたものがあれば、その現象自体が「ファクト」なので、左側のページにまず書き記しておきます。 左側は、「抽象化」した要素を書きます。左ページの「ファクト」を見つめて、そこで書かれている具体的な内容を「抽象化」します。左ページに書いた内容から、抽象化すべき要素を見つけたら、そこから適宜右ページに矢印を引っぱって、対応する抽象命題を書いていきます。 次に、抽象化した気づきを別の何かに適用して実際に行動を変えるため、右ページの右側には、「転用」の要素を書いていくのです。「〇〇という真理・命題を受けて、これをこう変えてみよう」という、実際のアクションにつながる粒度まで落として書くことが重要です。
  3. メモをとる上では、現象を言語化する「What型」と、特徴を抽出する「How型」、抽象化して物事の本質を知る「Why型」があり、すべて便利ではあるが、知的創造においては、「How型」と「Why型」、特に最後の「Why型」が大きな価値を生み出すことが多い、とだけ、覚えておいてください。
  4. 最終的には「自分は何をやりたいのか?」という問いに行き着きます。自分を知り、自分の望みを知らないまま、どんなビジネス書を読んでも、どんなセミナーに行っても、まず何も変わらないでしょう。まず「自分を知る」ことがなによりも重要です。
  5. SMARTというゴール設定のフレームワークを「夢」に応用する際に特に大切なのは、「S」と「M」と「T」です。具体的で、測定可能で、時間の制約をちゃんと設ける。これによって、夢がかなう確率が大幅に上がります。

感想

まとめる重要性(「ファクト(具体)」→「抽象」→「転用(示唆)」)を痛感するとともに、その流れが世の中的にも望まれていることを思いました。要約サービスが流行ったり、YouTubeでビジネス書や古典の解説が話題になったり、と可処分時間の奪い合いとともに、エッセンスだけが段々と求められてきているように感じます。

一方でそのエッセンスの抽出やそこから得られる行動や示唆は人によって異なるはずです。その人にしか出せない抽象化やアイディアが差別化になってくるのではないでしょうか。本の要約サービスでエッセンスを掴むことは可能でしょうが、読んで自分の想いを乗せることによってようやく自分のものになる、そんなことを思いました。

あとは質は量から出るものだと思うので、本の感想まとめは続けていこうかと思います。