『インプット大全』感想
読みました。
まとめ
自分の興味・関心、インプットの目的や方向性を明確にすることで、膨大な情報から必要な分野を絞り込んだ上で、更にそこからエッセンス(=必要な情報)だけをインプットすることが可能となる。インプットに際してはアウトプットを前提にすることでより高い効果が期待できる。
ポイント
- 前項で「インプットの質を高めよう」といいましたが、インプットの質を高めることを本書では「インプットの精度を高める」と表現します。ダーツの中心を狙うイメージをしてもらうと、わかりやすいと思います。(中略)そもそも「必要のない情報」は、「見ない」「接触しない」、つまり情報を「捨てる」努力が必須なのです。
- インプットの目標があいまい。どこに向かっていいかわからない。これでは、インプットの精度が悪く、まったく自己成長が期待できないのです。勉強する場合、本を読む場合、講座を受講する場合。何か学んだり、インプットしたりするときは、必ず「方向性」と「ゴール」を設定してください。たった10秒のワークですが、インプットの精度が飛躍的に高まります。
- 実は、何度もアウトプットしなくても、一発のインプットで記憶に残す、そんな超裏技のインプット術があります。それは、「アウトプット前提でインプットを行う」ということです。私は、アウトプット前提、略して「AZ」と呼んでいます。
- アンテナを建てるための4つの方法
- 興味・関心のあるキーワードを書き出す
- 目的、テーマを明確にする
- 自分で自分に質問する
- アウトプット前提にする
- 「3つ」に絞り込むことによって、「注意のアンテナ」が立ち、集中力も高まり学びの効率が最大化します。
個人的に気になったところ
- 生のライブを観に行き、ポジティブで活気あるエネルギーを受け取る。人生を楽しく豊かにすることは、意外と簡単です。
- 情報工学の世界では「DIKWモデル」というものがあり、「データ」「情報」「知識」「知恵」を、それぞれ下図のように定義しています。
- 家と会社を往復する限り、会社や仕事関係以外の交友が広がることはまずありません。あなたの交友関係のコンフォートゾーン(快適領域)を出て、まだ会ったことのない人に会いに行かなくてはいけません。
- 娯楽には2種類あります。フロー概念の提唱者であり集中力研究の世界的権威であるチクセントミハイ教授は、娯楽を「受動的娯楽」と「能動的娯楽」にわけました。
感想
- インプットはあくまで手段であり、なんのためにインプットをするのか、したいのかを明確にする必要がある。「勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法 | 伊沢 拓司」でも同じような話があって、勉強法はベクトルである、という表現がすごく印象的だった。目標がある点だとすると、現時点から目標に向かって進むための最短距離がそのインプットなのか?どのようなインプットであれば正しい方向へ進むことができるか?を意識することが不可欠だと感じた。
- 本を読む(≒なにかインプットする)前には何を身に着けたいか?なぜこれが適していると判断したか、を残しておくことにする
- 方法論の部分ではテレビや遊びも完全に悪とはせず、使い方によっては良質なインプットになるものだと感じた。これも前項と関連するが、主体性が肝となるのではないか。ただ漫然とやるのではなく、目的のためにテレビを見たり、遊びをしたり、と目的を持ってやることで得られる成果も向上することができる
- やることなすことに対して、一つ一つ意義を見いだせるか考えて、言語化する。
- 学びは3つまで、は「アウトプット大全」でも語られていた。適切に3つを得るためには「いちばん大切なところはどこか?」を探す能力が必要だ。この本ではそれをやりやすくするために自分は何を学びたいか、をセミナーの前に考えておくことを推奨している。それによってスコープが定まることで、自分にとっての抽象化が容易となるではないか。
- アウトプットに際してはもっと重要なポイントはどこか、この本の魅力はどこか、を考えてみる。
余談
- ちょくちょく自分語りが入るのは好みが分かれそうだ。。
- 前作でも各種資料のダウンロードが特典としてついてきて、それはそれでありがたいんだが、メールマガジンに登録されてちょっとうーんって感じだったので特典DLは迷う。
- 今回は登録されないようだ。(解除したメールアドレスを使用したためか?)