アウトプット記録

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今年買ったキーボード7選

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この記事は、キーボード #2 Advent Calendar 2021 の3日目の記事です。

2日目の記事は alg さんの「2021年の自キ活ふりかえり」でした。

SU120による自作に加えてArtisanキーキャップまで作られたということで、参考になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのモチベーションと行動力に脱帽です。

さて、そんな私ですが、2021年に自作キーボードの世界に足を踏み入れ、様々なキーボードを購入してきました。今回はいい機会なので、その購入したものを紹介できればと思います。設計ノウハウ等はございませんので、あくまで読み物程度にしていただければ幸いです。

あまり厳密にテーマは決めずに徒然と書いていこうかと思いますが、沼にハマってない人からすれば「お前の腕は2本しかないのにどうしてそんなにいっぱいキーボードを買うんだ?」と言われかねないので、なぜそのキーボードを買ったのか/欲しくなったのか、ということは意識して書いてみようかと思います。

※ 2021/12/04 15:00 追記 基盤の名前を間違えていたので修正しました。 (旧) DZ65 → (新) DZ60

Dazen0

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Dazen0 かんせいしたすがた

これは一応買ったときのことを記事にまとめています。

ma110ry.hatenablog.com

そこをみると、

ということで、やってみようと思い立ったものの、はんだ付けの記憶は学生の遠い記憶。キースイッチもどれを選べばいいかわからない状況(赤茶青黒なら赤が好きぐらいのレベル感)だったので、まずはマクロパッドを作ることにしました。

ということらしいですね。ビルドログも残そうと写真も撮ってありましたが、完全に放置しちゃっていますね。。。作業自体はすんなりと終わり、キースイッチのお試し、という観点では非常に役に立ちました。一方で、自分にはマクロパッドはあまり必要ないのかもとも感じたキーボードキットです。

キーボードに限らず、自分に何が必要で必要じゃないか、を知るためにも色んなものを買う必要がありますね。えぇ。

7sPlus

上記の記事で、JISplit89やNKNL_JPがほしいと言っていましたが、JIS配列に対応するキーキャップはあまり存在しません。印字の一致を諦めればなんとでもなりますが、JIS配列でなければいけないということもなかったので、ANSIでもいいかなと色々物色していました。そんなときにひょんなことから7sPlusを購入させていただけることになり、初の自作キーボードはサリチル酸さんの7sPlusになりました。

当時思っていた自分に必要なポイントとしては、

  • 分割キーボード
  • ソケット対応
  • アローキー
  • ファンクション列

ということだったので、7sPlusはバッチリ対応していたというわけですね。ちなみにそもそもなぜ自作キーボードに手を出したかというのは、以下の理由です

  • 机がそこまで広くないので、手書きでメモを取ろうとすると窮屈な体勢になる
  • 分離キーボードを使えば真ん中にメモ帳を置いてメモができるのでは?
  • 既製品はあまりなく自作するのがトレンド

作成においてはLEDテープのはんだ付けに少々苦労しましたが、それ以外は大きなトラブルもなく、手間ひまかけて作ったキーボードが動いた感動は代えがたいものがあります。

しばらく使っていましたが、真ん中にメモをおいて使う狙いはTRRSケーブルの取り回しが微妙にやりづらく、あまりしっくりとは来ませんでした。一方で分割型の形状を生かして、椅子のアームレストに置きながら打鍵できるのは非常に打ちやすく、身体への負担も大きく軽減されました。配列も一般的なキーボードから大きく違うところはなく移行コストも低いかなと思いました。更に親指部分もいくつかキーがあるので、自分好みにカスタマイズできるのも使いやすい点かなと思います。

とはいえ使ってみると色々改善したいなと思う点もありました。特に感じたのが打ち心地です。自分は配列に関してはあまり不満はなかったのですが、打鍵感や打鍵音はどうしても気になります。遊舎工房でTofuケースのキーボードを軽く触ったときも7sPlusよりキモチイイと感じたので、金属ケースの一体型に興味を持つようになりました。キー数に関しては大いに越したことはありませんが、ファンクション列は無くてもそこまで問題ないかなと気づけたのもこのキーボードを使ってみてわかったことですね。

完成したのが2021年1月頃ですね。

最初のキースイッチはSlient Alpacaでした

DZ60 + Tofu Case → Bezel Case

後述のIKKI68やCorneliusの購入を決めたものの、GBはすぐに手に入らないという欠点があります。一体型を試してみたいという気持ちを抑えきれなくなったので、すぐ購入できるものを色々検討しました。そんな話を「自キ温泉街案内所」で相談したところ、当時サリチル酸さんがDZ60の汎用ケースを改良して打鍵感を向上させていたのもあり、DZ60はどうかというアドバイスをいただきました。確かにみんな持ってるし1枚位どのご家庭に合ってもいいものだと思い、DZ60とtofuのセットを購入したのが、2021年4月でした。

そんなわけで手に入れたDZ60 with Tofu ですが、やはりアルミ一体型の重量で、そこそこの打鍵感でした。悪くないけど、めちゃくちゃいいってわけでもなく、普通…という身も蓋もない感想だったように記憶しています。ただ、プレートに2層アクリルを使ってみたり、フォームを入れてみたりと色々試してみて、その都度打鍵感や打鍵音が変わっていくので、こうした創意工夫ができるのは大変楽しい体験でした。

さて、そんなDZ60基盤ですが、今はサリチル酸さん作成のBezelケースに乗っています。これは「自キ温泉街案内所」内でケースのアイディアから図面起こし・試作の流れをずっと見ていいて知らず識らずに愛着が湧いて欲しくなったので、即購入でした。何よりベージュの色合いが大変素晴らしく、見た目のポイントも高かったのが購買欲をそそられました。

各種こだわりが詰まった紹介記事はこちら

salicylic-acid3.hatenablog.com

そんなBezelですが、2kgもあるその重量のお陰で、非常に安定した打鍵ができました。tofuでこんなものかと思っていましたが、基盤をそっくり載せ替えたときの打鍵感の違いに思わず笑ってしまったのを覚えています。スイッチは当初Feker like kiwiを載せていましたが、自分にはイマイチで、アクキンスイッチに替えたところ大変スムーズで好みの打鍵感に仕上がったので、しばらくはこれがメインのキーボードでした。

ファーストインプレッションはこんなこと言ってますね。。

GPK60-46A

後述のCorneliusの到着が見えてきた7月半ば頃、もっといろんなスイッチを試したい気持ちが湧いてきました。DZ60 with Bezel はアクキンで満足、7sPlusはキー数が多い+サンドイッチなのでやや億劫、ということもあり、キー数少なめで付け替えができそうなものを探していました。そんななか、余っているtofuを活用できそうなキットがいくつかあったので、親指の数やらを踏まえてGPK60-46Aを購入してみました。

ただ、こちらは組んで満足しちゃったので、あまり使っていません。。。

Cornelius

ちょうど自分が沼に入ったタイミングで販売が告知されたハイエンドキーボードCorneliusです。こちらは当初買う予定はなく、Corneの作者さんが作ったすごいキーボードなんだ、ぐらいの気持ちでした。キー数が少ないのがネックで、うーんと悩んでいたところ、遊舎工房さんのGBが一瞬で終わってしまったので、縁がなかったと諦めたのが3月7日の出来事でした。

しかし翌週訪れる転機

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沼に足を踏み入れた瞬間(赤部分は関係ない話なのでマスキングしています)

たまたま近くに来る機会があったので、遊舎工房さんにCorneliusを触りに行ったら、あまりの打鍵感の良さに感動を覚え、その話を「自キ温泉街案内所」でつぶやきました。すると、海外サイトではまだ買えるとの悪魔の囁きアドバイスを頂きました。

最後の最後で迷ってましたが、一緒に買うという方がいたので、ええいままよという思いで買ってしまいました。ちょうど5ヶ月の着弾でしたが、待った甲斐がある最高の打鍵感でした。あのときの感動再び、です。

配列にとまどうところはありつつも、打ってて気持ちがいい、楽しいと感じさせてくれる唯一無二のキーボードです。もはやこれは道具というより娯楽アイテムや楽器に近いのでは?と勝手に思っています。

ただ、やっぱり数字列がないことがネックで、普段遣いは別のキーボードが多いのが現状です。。もうちょっと使ってあげたいですね。スイッチも気合を入れて作ったのですが、アクチュエーションポイントのせいか、誤打が多くなってしまっているので、交換しようかなとは思っています。。

IKKI68 Aurora

7sPlusを購入して1ヶ月ほど使っていたころ、SMKiJのチャンネルを見てみると、どうも射出形成ケースが最近のトレンドという話が流れてきました。一体型を使ってみたいという気持ちと分割スペースに対応しているというのに惹かれ、購入を決めました。

最初はハイプロのキーキャップ(MT3 Cyber)を使っていたのですが、こちらの相性が個人的にあんまりで、最初は使っていなかったのですが、キーキャップを載せ替えて一気に好きになったキーボードです。

DZ65の配列に慣れたのでアローキーの位置に戸惑いますが、やはりこれが一番シンプルで使いやすいなあという65%配列ですね。

Meridian

自作キーボードの世界に足を踏み入れて、Discordの過去ログを見ていると時たま暗号のようなフレーズが出てきます。

「ポはいいぞ」「ポ再販してくれないかな」「ポ ホギィ」

(コメントは想像ですので、特別な意図はありません)

どうもこれはai03さんが設計したPolarisキーボードのようです。そこから興味を持ちai03さん設計のキーボードを調べてみると、その美しさと打鍵感の感想にたいへん興味を惹かれました。しかしほしいときには買えないのが自作キーボードの世界。買えない悲しみでハンカチをかみ続け、枕を濡らしていました。そんなとき流れてきたのが、ai03さんが設計したMeridianのR2のお知らせ。

実は自作キーボードの世界に足を踏み入れた2021年1月にR1があったのですが、そのときははんだ付けでアローキーもない配列なんで打てっこしないやと思ってスルーしたのですが、もうそんな自分はいません。幾多の購入を乗り越えお財布の紐はゆるゆる、海外通販も何のその、はんだ付けもソケットの存在を知った自分には怖いものはありません。

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QKK(急に、キーボードが、来たので)

ネックになっていた配列ですが、右下を無理やりアローキーに対応することで解決しました。あまり右下のモディファイア使わないのでヨシ!です。

おわりに

キーボードキットのビルドガイドには、だいたいキーキャップとキースイッチは別途用意してくださいとあるように、今年散財したのはキーボードキットやケースだけではありません。この記事をまとめるにあたって、今年の購入金額をまとめたところ、なかなかな金額になってしまいました。薄々感づいてはいましたが数字として見せられると我ながらドン引きです。来年はできるだけ控えたいと思っています。えぇ。

読み返してみても、なぜ腕が2本なのにこんなにたくさん買っているのかはわかりませんね。とはいえ振り返ってみると、体験してみたいという気持ちが大きいように思いました。みんながいいと言っているものはどういいのか?自分のモチベーションに繋がるのか?そういったことはやはり体験してみないとわかりません。自分なりの End Game を目指してこれからも適度に散財できればなと思います。

最後に、いつも沼に引き入れてくださるdiscordサーバー「Self-Made Keyboards in Japan」と「自キ温泉街案内所」の運営の方々・参加者の方々、そして数々の素晴らしいキーボードを設計してくださる設計者やデザイナーの方々に大きな感謝をして、終わりにしたいと思います。

この記事はIKKI68 Aurora w/ Gateron G pro white switchで書きました。